HERO
「どうして...」


ブルーなのに。


目の前にいるのはブルーなのに、声が震えた。



「お前には、わかんねえだろうな」



そうだね、わかんない。



ブルーが私を嫌いな理由なんて。


ブルーが私を壊したい理由なんて。



どれだけ考えてもわからない。



「ほんと、その顔見てるとめちゃくちゃにしてやりたい」


「それは...駄目」



急に聞こえた声の主は、すぐ傍で開いたドアから現れたわんこ。



辛そうな、掠れた声。


汗をたらしながら、呼吸を乱しながら。
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