HERO
「好きだって言っただろ。忘れた?」


「あんなの嘘。私のこと、殺したいんでしょ」



『いつか本当にぶっ壊してやるから。そのときはお前、死ぬかもな』


あのとき、そう言ったブルー。



もうこんなの、一種の殺人予告だよ。



「殺したい、ね。まあ、間違いじゃねえな。死にそうなくらい、ぶっ壊したい」



笑ってそう言うから、ゾクっとした。


一瞬で、背中に変な汗かくみたいな。



そのままの流れでブルーがキスなんかするから、抵抗できなかった。


だって私、今、一瞬。



一瞬だけ、目の前にいるのがブルーじゃなくて、あいつのように思えたから。
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