HERO
事が済んで、ブルーは自分の服を直すくせに、私の乱れた服は直してはくれなかった。


それどころか、自由を奪っているタオルさえ解いてくれない。



立ち上がったブルーを見ると、冷たい視線しか返ってこなかった。



「あとで殺してやるから」



本気なのか何なのか、よくわからないその言葉を残して、ブルーは自分の部屋へ行ってしまった。



何だか起き上がる気力もなくて、そのまま目を閉じてみる。



「美亜さん!」



そんな声と共にバタバタと足音が聞こえる。



キッチンで横たわる私。


乱れた服と、多分ひどい顔。


それと、零れたパンケーキの素。



異様な光景に、わんこは唖然としてた。
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