HERO
「お前の事、ぶち壊してやりたい」



やっと顔をあげたブルーは、冷たい目をしてた。


ぶち壊すなんて、私をどうしたいんだとか、何をしたいんだとか。


そんなことよりも。



「そんなことしても、きっとブルーの気は済まないよ」



別に、嫌だから言ってるわけじゃない。


本当にそう思うから。


きっと、ブルーが家族を大切に思い続ける限り、私のことを許せないだろうから。



だからごめんなさい、私、結局ブルーに何もしてあげられないんだ。



「お前には、何もわからねえよ」


「...うん、そうだね、わかんない」



ブルーの気持ちは、きっと私が想像してるよりももっと辛い、悲しいもので。


きっと、何をしたって解消されない気持ち。
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