HERO
彼女の言い分はこうだった。


わんこのことが好きだった彼女。


でも、その想いを伝えることはできなくて、さらにわんこは自分のことを好きにはなってくれない、そう気付いていた。



それが辛くて、悲しくて、苦しくて。


多分、私が思ってる以上に。


だって、その気持ちを誤魔化すために、相談したブルーと寝ちゃうくらいなんだから。



ブルーがどんな気持ちで、彼女を抱いていたのかはわからない。


でもきっと、可哀想だと思って、そしてよくないとも思ってたんだろうな。



それでも彼女は、ブルーと関係を持つのをやめなかった。


寂しさを紛らわすため。


私には、わからなくもない。



それがとーまにバレたとき、散々説教されて。


こんなにいろんな辛い思いをするなら、辞めてやるって、思ったらしい。
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