ご奉仕ワーリィ


「いえいえ、陛下に相応しいお相手がいるならば、俺は潔く身を引きますよ。もっとも、いたら、の話ですが。というか、『いる』と認識する前に、大概の奴はどこか遠くに行ってくださるんですよね」


「では、今が引き際だ。私は遠くには行かぬし、行ったとしてもまた舞い戻ってこよう。我が野望はまだ叶っていないからな」


「……っとに、八つ裂きにしたいな」


「なんだ?」


「先ほど、フィスト王は自らを寛大とおっしゃいましたよね」


「ああ、私は寛大なり」


「でしたら、ええ、こほん。――なるべく苦しみ死んどけ、史上最強の色欲馬鹿が。四肢をもぎとって汚水にぶち込んで、こっちは笑顔で見届けてやっから、安心して切られとけよ。――だなんて言っても、きっとフィスト王ならば怒らずに受け止め、弱者の小さなその願いを叶えてくださいますよね?ああ、もしも叶えてくれないというならば、やはりあなたはフィスト王ではないので、処刑することになりますが」


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