ご奉仕ワーリィ


まあそれでも、やり終わったあとにある『やってしまった感』と言い表せないもやもや感は残っているのだけど、ついついやってしまうのを止められるわけでもなかった。


誰にも迷惑をかけていないし、公に広まることでもない故に、私は脱力感に見舞われながら、うとうとと寝てしまったわけだけど。


夢うつつの中、ノックする音が聞こえた。


最初は夢の一部かと思えようほど、視界がちらつく光景だった。


『陛下』と呼ばれても、まだむにゃむにゃーな状態で意識は覚醒せずとも。


「陛下、そのままでは風邪を引きますよ」


と言われたあたりで、『はっ』とした。


事後にある、太ももに行き渡る嫌な感触とひりひりした感覚を受けながら、我が身の現状を見る。


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