ご奉仕ワーリィ


やっぱり、ずるいと思った。


なんでこの人は、私を舞い上がらせるツボをついてくるんだろう。


「そんなこと言われちゃ、待つしかないじゃない」


死んでも待ってやる、とでも付け加えたくなるほどだ。


彼の体に腕を回して、体を密着させる。えへへ、と照れくさくなるほどに、彼の言ってくれたことが嬉しくて――


「ま、結婚するまで入れるのはなしですが」


「いじめっ子だーっ」


意地悪だった。
……なんか、外野から「まだしてないのかよっ」と言われるような感じだが、私だってそう思う。


あれほど激しいことされたのに、結局は最後の最後まで恋人たちの特権ができずにいるだなんて。


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