ご奉仕ワーリィ


「嫌ですわ、王女様。王女様がきちんとはらめ……いいえ、妊娠される体か、隅々まで検査いたします」


「すっごい目がランランとしているけどっ」


「まずは肌の感度……いいえ、温度チェックですわねぇ。はいはい、失礼」


「なんで舌を出してるのっ」


「幾千の肌を舐めずった私の特技ですわぁ。舐めるだけで相手の体温を知れますの、おおよそながら。人間体温計ですね。とりあえず、体温計らしく腋か口かで計りますので、お好きな方をお選びになってくださいねぇ」


「選ぶかっ。というか、妊娠する気なんかないからっ。どうせ彼は最後まで――」


言いながら、しまったと思った。うっかり口を滑らせてしまったことでも、彼女の耳は聞き逃してはくれない。


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