ご奉仕ワーリィ
「そうやって悶々としているなら、いっそ、足を彼の体に回して、こー、ぐぃって、体を合わせれば、ホジション的に愛あるフロント合致が」
「余計に卑猥だからね、それっ」
まったくと言いながら、彼女を突き放す。
「それに、強引なこと、したくは……」
「強引ですかねぇ。だって一ヶ月はそんな状態が続いてるんですよねぇ」
「……」
否定しようが彼女は知り尽くしている。
初めて彼と共に過ごした日から、シーツを洗うさいに『あら、男の匂いがする』と勘づく犬嗅覚。付け加えれば、彼は私のベッドを汚す真似はしないし、匂いなんかまったくなかったのに……本当に何を嗅ぎとったんだ。
今朝とて、彼が来たのを承知か、顔を合わせるなりに、にへらぁと唇をふやかすものだから、もう彼女への隠し事はやめている次第である。