ご奉仕ワーリィ
(三)
「メンスゥオオレッ、我が愛しの処女(オトメ)よ!」
ソファーが24対並ぶ、きらびやかな広間にて、更にきらびやかな鬱陶しい、強いて言えば、銀バエみたいな男が高らかに入ってきた。
豪快に開け放たれた扉の向こうには従者がいたが、男の第一声に失笑し、私の隣で控える宰相さえも顔をひきつらせた。
「フィ、フィスト王、此度はこちらまでお越し――」
「オトメよ、まだオトメのままであるか!どれ、私が一つ触診してやるから、その邪魔な布を脱いでもら――」
ドレスをひっぺがそうとする手が伸びる前に、銀バエを叩きのめした。
拳によるストレート、綺麗に吹っ飛ぶ銀バエに「フィスト王うぅぅぅっ!」と宰相が叫んだ。