ご奉仕ワーリィ


それをまだ十代という年齢のせいにしたくはないが、十代(無知)だからこそそれなりに役立ってもらおうかと隣国の王との縁談が持ちかけられているだけの話、私の知らぬ存ぜぬで勝手に取り決められたことを構ってなどいられない。


政略結婚しなければならないほど、我が国は貧困というわけでもないんだから。食べれもしない豚がまだ肥えたいと言う言葉に耳を傾けてなるものかだし。


「私は……あなただけで」


いい、と言おうとしたときに、彼の手が私の手に覆い被さった。


大きな手だ。
私の五指の間に指の腹をなぞわせ、まだいてくれるんだの期待を湧かしたあとに、離されてしまった。


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