ご奉仕ワーリィ
言いながら、フィスト王はバルコニーの手すりの下――王女の部屋に繋がるバルコニーを覗き込んだ。
「待っていろ、オトメよ。押して駄目ならもっと押せ、の私は、趣向を凝らし、次は窓からそなたの部屋に侵入してやろう」
「ああ、何て痺れるお発言なのでしょうか。私め、ついうっかりくらくらとして、あなたの背中にもたれ掛かってしまいそうにな――おおっと、ブツカルー」
ブツカルー、どころか手すりから身を乗り出すフィスト王に助走つけて突進した従者。だが、フィスト王がこちらを向いたので足に急ブレーキをかけた。
「ところで王よ。上からどうやって侵入するのですか。地上ではないとは言え、バランスを崩せばまっ逆さま……あ、いいえ、きっと我が親愛なる主ならば、綺麗に、空中バク転を五回ぐらいした後に、王女の部屋へ続くバルコニーに着地できることでしょうね!」