ご奉仕ワーリィ


独り言においても、フィスト王節は炸裂だった。色々と頭で思い描いた行為を口にしていても、あまりにも危険な香りしかない、18禁越えた21禁である。


「そうか、六回目では縄を使うべきか。疲れたとごねる体を縛り上げ、一風変わった体勢で指も使って二あ――」


どれぐらい思いに耽っていただろうか。行為妄想にいそしんでいたため、従者に鍵を開けるよう言ったことを忘れていた。


王女の自室の扉があいて、「おお、そうであった」と入ってきた従者がこちらに来るのをフィスト王は待ったが。


「はて……?」


従者にしては身長が高い。というか、顔がまったく違う。


「どこかで」


見たようなと、男に興味ないフィスト王は首を傾げたが――バルコニーに入ってくるなり、レイピアで心臓を突き刺されそうになったため、ようやく思い出した。


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