激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
「かしこまりました。事情を話して参りましょう。まずは部屋に行かれますか? お嬢様」
「ええ、部屋で休むわ。冷たいフルーツジュースが飲みたいわ」
「用意させましょう」
案内された部屋は、広々としたスィートオーシャンコテージ。
目の前は海。青い海と空だけしかない。
開放的で素晴らしい。
「素敵な部屋! 気に入ったわ!」
「さようでございますね。遮るものが何もない……世界に、あなたと私が取り残されてしまったようです」
「ええ、柏原と私だけだわ。
ねえ、さっそく、柏原が選んでくれた水着を出してちょうだい」
ここは、極上の世界か?
勘違いしてしまいそうだ……まるで恋人同士だと
「柏原も脱いだら? いつまでそんな暑苦しい格好してるのよ」
お嬢様の腕が、俺のタイをスルリと抜き去る。
「いつ、その様な芸当を覚えられたのですか? はしたないですよ。お嬢様」