激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集

「かしこまりました。事情を話して参りましょう。まずは部屋に行かれますか? お嬢様」


「ええ、部屋で休むわ。冷たいフルーツジュースが飲みたいわ」



「用意させましょう」



 案内された部屋は、広々としたスィートオーシャンコテージ。


 目の前は海。青い海と空だけしかない。

 開放的で素晴らしい。


「素敵な部屋! 気に入ったわ!」


「さようでございますね。遮るものが何もない……世界に、あなたと私が取り残されてしまったようです」


「ええ、柏原と私だけだわ。

 ねえ、さっそく、柏原が選んでくれた水着を出してちょうだい」


 ここは、極上の世界か?
 
 勘違いしてしまいそうだ……まるで恋人同士だと




「柏原も脱いだら? いつまでそんな暑苦しい格好してるのよ」



 お嬢様の腕が、俺のタイをスルリと抜き去る。


「いつ、その様な芸当を覚えられたのですか? はしたないですよ。お嬢様」







< 142 / 161 >

この作品をシェア

pagetop