遺伝子2
「うわっ!!」
右の肩甲骨に激痛が走る。
余りの痛さに顔を歪めながらしゃがみこんだ。
「どうしたの?大丈夫?!」
いきなりしゃがみこんだ俺に、遠くから聞いてくる雨音。
しかし、俺は答える事さえも出来なかった。
肩甲骨は、まるで心臓が有るかの様に脈打ち、背中には変な汗が流れ落ちて行く。
雨音が俺に駆けよって来て言った
「やだ、大変!!」
と言う言葉を最後に、俺は意識を失ってしまったのだった。