あくしゅ。
1回目。


「132番の方」


2回目。


「7番の方。

 ラッキーセブンですね」


3回目。


これがラストチャンス。


会場内全員が

自分の番号が呼ばれるように

強く祈った。


「最後の方は……」


里美も息を飲んだ。


「82番の方。

 おめでとうございます!」


「呼ば……れ、た……」


自分の番号が呼ばれ

里美はまた気を失いそうになった。


こんな偶然あるだろうか。


そう思いながら

ゆっくりと立ち上がり、

ジェイクのいるステージへと歩いた。


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