あくしゅ。
ジェイクのいるステージへ

ゆっくり歩く。


途中、座っている葵が

笑顔で手を振ってきた。


里美はなんとか葵に手を振り返し、

宙に浮いた状態で

ステージへ一歩一歩上がった。


抽選で当たった他の2人も、

里美同様この状況を

上手く飲み込めていない。


とにかく落ち着かない。


「……き、緊張する……」


段々身体が震えてくる。


そんな事とは知らず

司会の女性は淡々と進めていった。


「では132番の方から……」



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