初恋-はつこい-
大きな荷物は

前日までに宅配便で

送ってあった。


真由は校章入りの

肩掛けカバンを持ち慌しく

靴を履く。


「お母さん、行ってきます」


玄関から声を掛けると、

奥からパタパタと足音が近付く。


エプロンで

手を拭きながら母親が、

「いってらっしゃい。

 気を付けてね」

と笑顔で見送った。


「うん」


真由もまた笑顔で返事をし、

玄関のドアを閉めた。


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