Sweet Life
「た、樹の方が」
何を言わすのよ。
「ん?俺の方が?」
「……」
「菜摘」
目と目を合わせ
「言って」
「た、樹が…」
「ん」
啄むようなキスをして
「菜摘」
「樹が…だ、大事」
「ほんとに?」
「意地悪」
「ん?何が」
「分かってて聞くんだもん」
顔を背けると顎に手を掛けられ
「ば~か」
額にキスを。
「さ、ぼちぼち じいさん達が来るから降りるか」
ベッドから立たせ
「続きは後で」
「ば、馬鹿」
つ、続きなんてないんだから。
これ以上、苛められて堪りますか。
もう~
だけど本当に樹は常識ある聖職者なのかしら。
ま、今日日の教師は聖職者とは言えないわね。
うん。
「菜摘」
「へっ?」
「ぼけっとしてないで行くぞ」
さっさと部屋を出て行く。