Sweet Life



「あ、お祖父ちゃんお祖母ちゃん」


丁度下に降りた所にお祖父ちゃん達が入って来た。


四人でレストランに行き


オーナーが特別に作ってくれたディナーに舌鼓を


もう本当に美味しいのよね。


近くの湖で取れる魚のポワレにオーナー自ら作っている野菜を使ったサラダやラタトゥユ、お肉も地元牛のステーキ


去年のバイトもオーナーの料理に釣られてやってたようなもんだもん。


デザートになって



「えっ?」


奥様が運んで来たのは小さなウェディングケーキ


あ、奥様はパティシエなの。


「貴方達、結婚式は夏でしょう?婚姻届を出しただけで」


「はい」


「だからせめてウェディングケーキくらいは。ね、菜摘ちゃん」


「あ、ありがとうございます」


いやだ、涙が。


「菜摘ちゃん」


「あ、お祖母ちゃん大丈夫。吃驚したのと嬉しいのとで」


オーナーも出て来て


「じゃあ樹君、菜摘ちゃん」


小さいナイフ(柄に赤いリボンが)を手渡してくれて


「ナイフを二人で」


樹は何だかめんどくさそうだけどケーキに入刀してくれた。


「おめでとう」


改めてお祖父ちゃん達オーナー達に祝ってもらった。


フフフ…


ケーキも美味しいし、みんなに祝福されて幸せだ~




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