Sweet Life
家に帰り
はぁ~
何か疲れた。
杉下君に嘘をついた後ろめたさが重くのし掛かっている。
ピンポーン
ガチャッ!
あ、樹…帰って来たんだ。
どうしよう。まだ晩御飯の支度もしてない。
ガチャッ!
「どうした菜摘、電気も点けないで。居ないのかと思ったぞ」
「た、たつき~」
「ど、どうしたんだ?」
いきなり樹に抱き着いたからビックリしてる。
「あ、あのね」
「ん?」
結局、樹にカラオケに行ったこと。
その帰りに杉下君に「好きな人がいるか?」って聞かれて樹のことは言えないから仕方なしに嘘をついたことを全て話した。
「そっか」
「うん」
「嘘ついたことが気になるんだな」
「う、うん」
「だけど菜摘にはそれ以外に方法がなかったんだから。杉下を傷つけない為にもそれでよかったと思うぞ」
「ほ、ほんと?」
樹が頭を撫でて
「杉下もお前に告る前にお前に好きな奴がいると分かってよかったと思う。告って振られたら同じクラスだし杉下もお前も気詰まりだろ。確かに杉下はショックを受けたと思うけどお前には自分の気持ちを知られてないと…それはホッとしてると思う。今まで通りでいれるしな。まぁ、失恋の痛みはあるだろうがな」
「……」
「お前は知らんぷりしてろ。今まで通りでいろ。変に気を遣うな。それが杉下の為だ」
「う、うん」