Sweet Life
「……」
「せ、先生」
「覚えてないのか?」
「……」
確か…体育の授業で…見たらまだ体操服着てるし。
持久走してて…
……
…
あっ!
思い出した。
『菜摘、危ない』って声がして…
「サッカーボールが高原の頭を直撃して気を失った」
あれ、サッカーボールだったんだ。
何かとんでもないもんが墜ちてきたって感じだったから。
そう言えば男子はサッカーやってたな。
グランド離れてたのに…やっぱ力あるんだな。
Gがかかってるから尚更衝撃を感じたわけか。
「…い。高原って」
「えっ?」
慌てて顔を上げて樹を見ると、ちょっと心配そうと言うか怪訝な顔で私を見てる。
「本当に大丈夫か?気分悪くはないか?」
「大丈夫です。でも」
「ん?」
頭に手をやって
「ちょっとコブが」
「ん?」
樹が頭を触って
「少し腫れてるようだな。先生」
保健の先生も頭に触れて
「うん、ちょっと腫れてるみたいね。帰ったら冷やしなさいね。そして今日はお風呂に入らないように。明日の朝になっても腫れが引かなかったり、頭痛がしたり吐き気がしたら病院に行きなさい。あ、そんなに心配しないで大丈夫だとは思うから」
「はい」
本当に大丈夫なのかしら?