Sweet Life
エレベーターに乗ろうとすると
――!?
誰かが後ろから!
さ、叫ばなきゃ!
暴れなきゃ!
喚こうとしたら
「何をガタガタ震えてる?」
ぇ、えっ?
今の声は…
恐る恐る振り返ると
「た、たつき~」
力が一気に抜けた。
「お、脅かさないでよ」
「誰も脅かしてないだろ。だいたい旦那か他の男か分かんないお前が馬鹿なだけだ」
「……」
「ほら、エレベーター着たぞ」
腕を引っ張られエレベーターに。
「だ、だけど駐車場からなら何で一階にいんの?」
駐車場は地下だからそのままエレベーターで上がれる。
「ん?郵便物を取りに来たんだ。お前、家から出てないだろ」
あ、確かに。
新聞も取りに来てないわ。
「そしたらエレベーターからお前等が降りてきたから」
何処かに隠れてたわけか。
チン
「降りるぞ」
「樹、先に帰ってて。私、上を片付けなきゃなんないから」
「あ、ん。分かった」
樹が降りて私は上へ