Sweet Life



エレベーターに乗ろうとすると


――!?


誰かが後ろから!


さ、叫ばなきゃ!


暴れなきゃ!


喚こうとしたら


「何をガタガタ震えてる?」


ぇ、えっ?


今の声は…


恐る恐る振り返ると


「た、たつき~」


力が一気に抜けた。


「お、脅かさないでよ」


「誰も脅かしてないだろ。だいたい旦那か他の男か分かんないお前が馬鹿なだけだ」


「……」


「ほら、エレベーター着たぞ」


腕を引っ張られエレベーターに。


「だ、だけど駐車場からなら何で一階にいんの?」


駐車場は地下だからそのままエレベーターで上がれる。


「ん?郵便物を取りに来たんだ。お前、家から出てないだろ」


あ、確かに。


新聞も取りに来てないわ。


「そしたらエレベーターからお前等が降りてきたから」


何処かに隠れてたわけか。


チン


「降りるぞ」


「樹、先に帰ってて。私、上を片付けなきゃなんないから」


「あ、ん。分かった」


樹が降りて私は上へ



< 180 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop