Sweet Life



私の視線を感じたのか


「ば~か!心配すんな。ちゃんと断ったから」


「ホント?」


「当たり前だ」


大きな松の木陰に連れて行かれ


「竹田先生と二人だけで飯なんか行くわけねえだろ」


「二人だけでは…」


「そんな挙げ足取んなって。学校の寄り合いとかは仕方ないだろ」


「ま、まぁそれはね」


その時は他の先生方もいるしね。


「あれだけはっきり断ったから竹田先生も分かっただろうし」


「……」


そうかな?


樹はちょっと楽観的すぎると思うんだけど。


「菜摘?」


「約束だよ」


「ん?」


「絶対に竹田先生と二人きりにならないで」


「クッククク…このヤキモチ妬き」


「樹!」


「分かった、分かった」


本当に分かってるのかしらね。





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