Sweet Life




知らんぷりして


「ご飯出来たよ」


「ん」


オムライスとサラダとスープを並べて


「いただきます」


しばし食べるのに二人専念した。


――





「聞かないのか?」


「えっ?」


食後のコーヒーを飲みながら


「何を?」


「さっきの電話」


竹田先生からの電話


「別にいいよ。だって樹はっきりと言ってたもん」


「あぁ。昨日のお詫びだった。迷惑かけたからお詫びに飯を奢らせてくれって さ」


「うん」


何だかそんな雰囲気だったよね。


「それはちゃんと断った」


「うん」


「それに何処で誰に見られているか分からないってこともな」


「うん」


そうだよね。


私達のグループでも『あの二人』って疑ってる子もいるもんね。


他の子に話さないって保証はない。


これがPTAの煩い人達だったら…


単なる噂で済まないかも知れない。


そう思ったらやはり夕べの竹田先生はかなり軽率だ。


普通に一緒に歩いてるだけならまだしも どう見ても樹に抱き着いてるようにしか 見えなかったもん。





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