Sweet Life
「菜摘」
「……」
「おい!菜摘」
「へっ?は、はい」
いけないいけない。
また他のことを考えてたよ。
でも樹が『劣等生』なんて言うんだもん。
「菜摘!ちゃんと聞け」
「は、はい」
「相変わらず注意散漫な奴だな」
…呆れられた。
「俺を見て」
ド、ドキッ!
今度は耳元で甘く囁くように
うっぅぅぅ…
顔に熱が集まる。
「菜摘」
俯いた私の顎に手をかけて上を向かせ
――
―
樹の瞳に私が映る。
熱く潤んでる私の瞳が…
「菜摘」
「た、樹…」
樹がいつもとは違い優しい笑みを。
「愛してる」
「……」
「この世の中で唯一人の『菜摘って女を愛してる」
「……」
「お前は?」
「えっ?」
さっき言ったじゃない。
そんな私の顔を見て
「さっきは『大好き』って言ったんだよな。だから」
『愛してる』って言えってことですか?
「菜摘」
「……」
「ほら早く!俺だけに言わせるな。女が言葉がほしいように男もたまにはほし い」
えっ?そうなの?
樹を見ると…照れてる。