114歳の美女
 「そんな・・・つもりじゃ・・・ヒックヒック・・・なかったのに。うわ~うわっっ」
 

 「じゃ、どんなつもりだ」

 「ときさんが余りに美しいので、つい京都の顔にしたくなりました。欲が出たのです。許して下さい」


 (余りに美しいから、欲が出たって・・・。まあ、それは、充分に理解できる。それにしても、可愛い事言うじゃないか。このお調子者は)


 帰りかけていたときが、また椅子に腰を掛けた。
 智也が驚いてときを見た。


 「許してもらえるのですか」
 「馬鹿か。てめえは。ただ、座っただけだ」


 (あれれれ。何か変だ。あっ、わかった。ときさんの言葉が京都弁でなくなっている。なぜだ)


 「座ってもいいですか」
 「勝手にしろ」


 ときは愛想が無い。






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