114歳の美女
 「臍の緒が欲しくて近付いた事は事実です。でも、結婚をしたいと心から思ったのも、これもまた事実です」

 「空しい言葉をべらべらと。てめえは、口から生まれて来たのか」

 「本当なんです。信じて下さい」
 
 「証しを見せろ」
 

 (てめえは馬鹿か。言葉だけで、誰が信じるか。本当に結婚したいのなら証拠を見せろ)
 

 ときの怒りは嘘のように消えていた。ただ、素直に許す事は出来なかった。
 
 「証し?あかし?」

 「あかし。たこ焼きでは駄目ですよね」

 「たこ焼き?」


 智也の発想に、ときは笑う寸前だった。


 (たこ焼き。大好物だよ。でも、なぜ、今たこ焼きなんだ)

 ときが心の中で呟いた。

 「あかし。明石。たこ。たこ焼き・・・違いますよね」
 「てめえ。この場に及んで。呆れた男だな」


 「証し?ヒントを下さい」
 「てめえで考えろ」


 冗談を言いながら智也は必死で考えていた。







 
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