114歳の美女
 ときが思い切って口を開いた。


 「絶対に子を作るな。これが母親の遺言です」


 「えっ、子供を作らない」

 智也がときの言葉に驚いた。


 「母はうちの事で苦労の連続どした。うちの子は、うちよりもっと長生きするかも・・・。それで、母はこれを守れと言って、息を引き取りました。母親の遺言を守れる人やないと、うちは結婚出来まへん」


 智也は心底驚いた。ときの事は考えても、子の事までは考えが及ばなかったからだ。


 「大事な事やから、良く考えてから返事をしておくれやす」


 ときが真顔で呟いた。
 智也はこの事を真剣に考えた。そして、答えを出した。










 
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