114歳の美女
 ときは寛道を見つけると、引越しの手伝いを依頼した。


 「寛ぼん、お願いがあるのやけど」
 「あっ、とき姉さん。何ですやろ」


 ときと寛道は、寛道が子供の頃から、ずっとこの呼び方で通して来た。


 「次の日曜日、引越しを手伝って欲しいんやけど」

 ときが寛道に甘えるような仕草で。


 「引越し?」


 「うち、結婚しますもんで」
 「えっ、結婚!お母はんはこの事を」

 寛道は結婚と聞いておったまげた。


 「へえ、言いました」


 「それなら、お引き受けします。それにしても、結婚やて。びっくりやな」


 寛道はこの事を妻のしのぶに、しのぶは姑の吉のに伝えた。





 

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