114歳の美女
 暫くして、智也が帰って来た。


 部屋に入ると、まだしのぶがいた。


 (何で?)


 智也が困惑した顔をした。




 「しのぶさん、今日はお泊りやすから」



 「えええっ・・・」



 (初夜。初夜。初夜なのに・・・。信じられない)


 智也が心の中で愚痴を言った。


 智也はしのぶが泊まると知って非常に落胆をした。


 ときが母親の写真を智也に見せた。そして、裏に書かれた母親の涙のメッセージも。

 「約束どすな」

 ときがどすのある声で。


 「そう言う事か」


 しょぼん。



 智也はうな垂れてしまった。
 



< 179 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop