114歳の美女
 (写真より綺麗。歳は40前か。あんな亭主。欲しけりゃ、くれてやる。くそ婆あ)


 ときは心の中で花香を罵った。
 

 (美人だ。負けているかも・・・。けど、あの男は絶対に渡さへんで。勝負するか。色香やったら負けへんで)

 花香にはときの気迫が、ビビッと伝わって来た。
 花香はときの目を見て、それを真正面から受けとめた。
 

 顔は笑顔。心は夜叉。


 花香は炎のような敵対心を、ときにめらめらと燃やした。
 

 花香は挨拶を済ませると、別の客の前に行った。ときが気になっているのか、花香がしきりにとき達を、ちらちらと見ている。


 二人はその後、酒を暫く飲んで店を出た。










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