114歳の美女
 「すいやせん」


 その若者が小さく会釈をした。


 「ぼんはうちの気持ち、ようわかってはるわ。こっちおいで。ご褒美に好き好きして上げる」

 「ほんま、ラッキー」

 ぼんと呼ばれる若者は。ときから好き好きをしてもらって、目を細めている。


 智也はその光景を白けて見ていた。
 智也がそばを通ったマスターに聞いた。

 「あの若者は?」


 「あれですか。あれは大阪の大学生で、写真部の連中ですよ。先日、ときさんの写真撮影会をして、いい写真が。それで、味を占めたのか、ファンクラブを結成するとか、何とか言って騒いでいましたよ」


 マスターはそう言って持ち場へ。


 「大学生か」


 智也が若者達に目をやった。







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