114歳の美女
 説明書を読む。
 ふむふむ。


 「なるほど、簡単みたい」
 「よっしゃ、試してみよ」


 ときが尿吸収体全体に、2秒間尿を掛けた。


 「次に、尿吸収体を下に向けたまま、キャップをするか」


 ときが、それを水平な所へ置いて約1分間待った。


 「怖い」


 ときが終了窓の赤線を、片目を閉じて確認した。続いて、恐る恐る判定窓を見た。
 判定窓にくっきりと赤い線が。


 「ああ、陰性や。妊娠なんか、する訳ないか。これで、ひと安心」


 念のため、ときが説明書にもう一度、目を通した。



 「赤い線が出たら陽性か」



 「えええっ!陰性や無くて陽性やて。そんな馬鹿な」



 一瞬、ときの顔色が変わった。





 
< 296 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop