114歳の美女
ぶるブルッ。
顔が小刻みに動き出す。
ぶるぶる
ぶるぶる
ぶるぶるッ
血色がみるみる悪くなって行く。
悪く悪く。ああ、気持ちが悪くなる。
まるで、腐敗した梨のように
皮膚は爛れている。
「あっ!!!」
智也は、ときの顔が余りに変化するのを、ただ驚いた顔で呆然と見詰めていた。
ときの顔からみずみずしさが、潮のように引いて行く。
引いていく。
次に、皺が。
一つ、二つ、三つ、四つ・・・。
あっという間に、ときの顔が皺だらけの顔になった。それは、まさに114歳の顔であった。
まるで、ハリウッドの特殊メイク。
「あああああっ・・・」
智也は、余りのときの変貌に驚きのけ反った。
ときは智也の驚きをいち早く察知した。