114歳の美女
 「ある時は京都の大学病院、またある時は、大阪の有名な病院まで。お義母はんは足を伸ばしはってな。必死どしたわ。精密検査の結果は、どの病院も異常無し。ただ、成長が著しく遅いという事どしたわ」


 松が言葉を続けた。


 「お義母はんは、そこでひとつの仮説を立てはりましてな」


 「仮説?」


 吉のがこの言葉に興味を持った。


 「ときが歩き始めたのは、生後4年。
 会話が出来るようになったのは生後5年。
 尋常小学校に入学したのは、生後20年。
 生まれたのが明治2×年、うるう年の2月29日。
 このことから、ときは4年に1歳、歳を取るのではないかと・・・」



 
 「4年で1歳しか年を取らない」



 
 吉のが、その仮説に驚いた。





 
< 78 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop