114歳の美女
 「これは、あくまでお義母はんの仮説どす。そうか、そうでないかは、定かではおへん」


 松が真顔で呟いた。


 「うるう年に生まれた人はたくさんいてはります。けど、そんな人は見たことも、聞いた事もおへんけど」


 「ときだけどす。ときだけが特別なんどす」


 二人は顔を見合わせて、複雑な顔をした。


 「ときはんは、この事を納得してはるのどすか」

 「ああ、納得をしてるはずどす」


 松は義母 末の臨終場面を鮮明に思い起こしていた。


 末は75歳。
 癌を患い、辛い闘病生活を送っていた。






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