力のある者
「なるほど・・・・・・」
「つまり、蝕む者という何かがマナを食べている・・・・・・ということだね・・・・・」
「そういうこと、だから早く何とかしないとこの世界の大地は無くなってしまう。もし全部食べられてしまったらこの世界の時空の渦に巻き込まれてしまう・・・・・・」
ここでも『時空』ですか・・・・・・・。
「なるほど・・・・ね・・・・なあリバース『この世界も』ってどういうこと?ほかの世界同じことになってるの?」
「・・・・・・うん・・・・・僕の居た世界は蝕む者にマナを食べつかされて時空の渦に巻き込まれてしまったんだ・・・・・。世界樹に宿るわずかなマナを残してね・・・・・・」
「そして僕はその世界のディフェイサー・・・・・・」 「ディフェイサーって何?」
「世界樹が危機にさらされたときマナが底をつく前に最期の賭けとして生み出す『守り人』・・・・・・・」
「僕を生んだ世界樹のマナが空になったとき僕は消える・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「それで僕はその世界のディフェイサー。蝕む者から世界中を守る人・・・・・」
「・・・・・僕は守る人。世界樹を守るためだけ生まれた人。それ以外の何者でもない」「・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・そんなに自分を責めるなよ・・・・・リバース・・・・」
「お前には『リバース』ってちゃんとした名前があるじゃんか」半泣き顔でリバースはニッと笑う俺を見る。
「ふーん・・・・」
「ふーんって、なんか反応悪いなぁ・・・・・」
「・・・・ナギも大変なんだね。僕もこれくらいじゃ負けないぞ!!」ぐすっ、ぐすっと泣いていたリバースは涙をふき言った。
「そうそう、そのいき!!」
リバースはギルドの外へ出て行った。

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