八一ト
私の思いは自分勝って
だったんだろうか
初めて開いた恋次の言葉は
とても冷たくて
私のどこも見ていなかった
「ちょっと屋上に行って来る」
冷たいそよ風をあたろう
そして星空を眺めよう
そしたら答えが導き出せるかも
知れない
屋上に着いたとき
一人の男の子が空を眺めていた
と思った
けど
その男の子は塀につかまり
塀の外に足を出そうとしていた
12階まである病院の屋上
塀から出たら命は助からない
「ダメーーー!!!」
私は必死に男の子のいるほうに
駆け寄った