分かんない。
「あー。面白かったー。
美佐ちゃんが度々
ひっ……って怖がってる声出すから
こっちもめっちゃ楽しかった。
そろそろカウントダウンの時間だ。
リビングで家族揃って
年の始まりを祝おうか」
リビングには
年越しそばが置かれてあった。
TVも私と同じチャンネルがついていた。
気が合うのだろうか。
「さあ皆さん年明けまで
3、2、1……
あけましておめでとうございまーす!」
「あけましておめでとう!」
家族全員で挨拶をした。
私も加わって挨拶をした。
いつもとは違う新年。
とても新鮮な一時だった。
「さあ、朝は早目に出て
初詣に行くわよ!
じゃあ美佐ちゃん
荷物がまとまったら
私の部屋においでなさいね」
川上の部屋に戻ってくると
川上は大きな背伸びをした。
その光景を見て少し、
私の鼓動が跳ねているのを感じる。
「あ〜、やっと分かるのか」
「何が?」
「そのでけぇ荷物の正体」
川上は嬉しそうに
私の鞄を指していた。
「あら、美佐ちゃん。
大きな荷物ね、どうしたの?」
川上の母さんは
不思議そうな顔をしていた。
私は川上の母さんに
自分が考えている事を伝えた。
「……という訳なので
朝はなるべく早く起こして下さい」
川上の母さんも乗り気で
分かったわ!と言ってくれた。
川上の心が
少しでも私に向いてくれるといいな。