愛の家


その日の夜



「刹希、お前大事なこと隠してないか?」
「……!?…別に?何で?



刹希の顔には子供特有のしまった!という表情が出てしまっていた。
「刹希、もう一度だけ言うぞ。隠し事は無いか?優しく言ってるうちにいった方がいいぞ?」
「…別になんにもないし。なんか証拠でもあんの?智影センセー。」



刹希はやはり子供がよくやる調子に乗っている表情だ。



しかし、智影は大人だっ「へぇー、そうなんだ。じゃあ、刹希が雛子の人形持ってるってばらしていいんだ。」


……充分に智影も子供だったようだ。

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