愛の家

「あれぇ?雛ちゃんのお守りがない。どこいったんだ?」

「あら、智影先生。どうしたの?」

「あぁ、飯田先生。雛ちゃんのお守り見ませんでしたか?」

「えぇっ!?なくなってしまったの!?あれはお母さまが一緒にいられない変わりにって渡してくれたやつじゃないの!!」


「智影先生ぇ、雛子のお守りはぁー?今日は出してくれないのー?」

まだ小さい雛子が智影に問いかけた。

だか智影はそれを探していたので雛子を言いくるめてしまった。

「あぁ、智影先生。先生は少し雛子ちゃんをかまいすぎるんです。きっと刹希くんがもってるんだと思います。」

「刹希が、か。刹希は雛ちゃんが気になるみたいだからな…」

「刹希くんだって反省しているとは思います。怒らないでくださいね?」

そう言って、飯田先生はその場を去った。


「これは……ひと悶着ありそうだな。刹希のやったことは簡単に許せる事じゃないしな。」


これは飯田先生の言い付けは守れそうにないな。
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