点零
この人って、
何もかもおじいちゃんに似てるな。

彼女は思っていた。

彼女の祖父は、
数学教師で、
後に校長までした
教師なのだ。

数学。

囲碁。

それに―

それに、
祖父も九州生まれだった。
奇縁だなぁ。
彼女は
この出会いが
よくいう、
よく詞とかにある、
必然であることに
少し人生の何かを感じかけていた。

私がおじいちゃんみたいな人を
無意識に選んでいるのか、
彼氏みたいな人に、
私が好かれるのか?

囲碁は、
彼女にとって
碁並べでしかなかった。
石は、
4三を作るためのものだった。


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