ルチア―願いを叶える者
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「…なんか、色々抱えてそうな子だよね」
シオンが扉に背を預けながらそう呟く。
シオンに呼ばれて家の前まで来たのはいいが…
どうやら取り込み中みたいだ。
「あいつ、ルチアかもしれねぇ…」
「へぇ、そうな……はっ!?」
おいおい…
声でけぇよ……
ばれんだろ。
まぁ、驚くのは無理ないか。
「あの日、国の兵が森でルチアを探してやがった。俺も連中の頭が沸いただけかと思ったが…」
あの時、あの洞窟で…
あいつの体が光ったと思ったら光が弾けた。
あれが何だったのか分からねぇけど……
「あいつ、普通の人間じゃねぇのは確かだな」
ルチアじゃなくても、何か特別の力があるんじゃねぇのか…?
「お前が幽霊の類を信じるなんて珍しいな」
「俺だって信じられねぇよ」
花音…
お前は一体………