ルチア―願いを叶える者
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食事を済ませ、案内された部屋のベッドで横になる。
「…アル…シェス……」
二人共、大丈夫かな…
アル………
夢でみたアル…
消えてしまいそうだった。
ルカは大丈夫だって言ってたけど……
それに、シェスの事は何も分からない。
「…二人に…会いたい……」
『それは無理よ』
「!!!!?」
―ガバッ
体を起こして周りを見渡す。
今、声が………
―キィィン…
「痛っ…耳鳴りが…」
この感覚…
どこかで……
あぁ、そうだ。
ビラーで感じた違和感と同じ…
『久しぶりね花音。ひとりぼっちになった気分はどう?』
「!!!」
やっぱりきのせいじゃない!!この声は…
「ルリ……」
『そうよ、花音』
やっぱり……
じゃあまさかこの村がおかしくなったのも…
『あら、私の力の気配を感じれるようになったのね。そうよ、私のせい』
「…どうして…。そんな事をしたってあなたの心は満たされない!!こんな事…」
『うるさい!!!!』
―シュッ
「っ!!!!」
右腕に鋭い痛みを感じた。視線を向けると血が出ていた。
何かに切られた跡がある。
『弱いルチア。私に意見出来るなんて思わない事ね』
「…っ…弱いのは…力でしか解決出来ないあなただよ」
血が流れてる…
腕が熱くて痛い……
それでも、これだけは言わなきゃ…
「あなたが…どれだけの悲しみを負ったかは…分からない…」
私は、恵まれてた。
優しい人達に出会えたから…
「でも、私だって…。大切な人達を傷付けられる…のは……許せない」
それだけは許せない。
『あなたに何が出来るというの?ただ守られるだけのあなたに』
「…あなたが…。あなたが壊そうとするもの全てを…」
私なりの戦いを。
ルリ、私決めたよ……
「私が全て救ってみせる」
そして…
あなたの事も…
…この命をかけて。