ルチア―願いを叶える者
『僕たちは…取り返しのつかない事を……』
『言いたい事はそれだけか?』
いつもより低いシェアの声に、顔を上げる。
シェアは怒っているように見えた。
『これ以上俺の親友の悪口を言うな。それがお前自身であっても許さない』
『…な……』
なんて人だ。
この人は、僕を僕自身からも守ろうとするのか…
『…前に、君は僕は導師と言ったね。でも僕は、君の方がよっぽど導師の才があると思うよ』
だからこそ…
僕はシェアになら国を導いていけるとそう思った。
信じれたから、僕は命をも惜しくないと思えた。
『ありがとう…シェア。僕は君の親友になれて誇らしいよ。君に情けない姿は見られたくない。君が僕を親友と呼んでくれるのだから…』
僕の力は、国を導いていくだろう時代の王の為に。
『ルリは僕に任せて。人の手で、導いていけるように邪魔はさせない』
僕のやるべき事が見えた。