ルチア―願いを叶える者


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『…ルリ……』

『帝国ガルディア…。王に厄介な力があるなんてな…。大丈夫だ、王は俺が引き受ける。お前は迷わず妹の所へ行け!!』


ビラー国の王の即位式の後、シェアは宣言通り帝国ガルディアを攻めた。


各国が同盟を結び、攻め込んだというのに、帝国ガルディアは全く動じなかった。


理由は簡単だ。
ルリがルチアの力を帝国ガルディアの為に使っているから。


帝国ガルディアの国王、グラン・ガルディアの命従の力によってルリを操ったからだ。


『しっかりしろ、ルカ!!』

『…シェア……』

『俯いていたって妹はかえってこないぞ!!』


わかってる…
わかってるのに…
どうしたらいいのか分からない…


『僕は…僕たちルチアは、存在してはならなかった。人ならざる力なんて絶望しかもたらさない』


今までのルチアがそうであったように…


『…僕たちは…世界をも巻き込んだんだ…』


この力を使う気はなかった。それでも……


この世界を救おうとするシェアの望を叶えたくて…


でも……
こんな事になるなら…


周りを見渡せば荒れ地。
人の残骸。


一方的な殺戮。









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