憎しみの構図
竜太郎が この手法を
会得したのは
小学校に入りたての頃である。

人が一番 堪える虐めが
変わり身である。
自己保身のための
裏切り、、、、、、
これが俗にいう
陰湿な虐めである事に
気がついたのは
虐められる側に
いたときである。

そして 虐められる事から
脱却した時には
自らが その裏切りを
行っているのだ。

わざと画策した事など
ただの一度もない。
気がつくと裏切り
人を傷つけていた。
竜太郎の素敵だったのは
その自らの悪い癖を
熟知していた事だった。

次第に 学校生活を
重ねるにつれて
その裏切りの構図を
操れるようになっていったのだ。

その裏切りの構図の画策こそが
竜太郎の存在意義を
確固たるものにしていたのだ。
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