恋人のルール(ベリーズカフェバージョン)
彩乃は項を垂れた。


「ならば、俺と寝るか?」

「……」

「おい、無視するなよ」


ハッとして彩乃は顔を上げた。


「今なんて……?お、俺と……」

「バージン、捨てたいんだろう?」


男ながら妖艶な笑みを浮かべた涼に、彩乃は困惑した表情になる。


答えに困っていると、涼は立ち上がり、彩乃の腕を軽く掴んで立たせられる。


「涼ちゃんっ……」


店を出た所で、彩乃は涼の腕を引っ張った。

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